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【人のため】が力のみなもと

幸福感というものは、どういった経緯で得られたかによって、質に違いがあるようだ。

 

目の前の欲求が満たされることで得られる刹那的で浅い幸福感

 

社会貢献などによって得られる深い満足感をともなう幸福感とでは、

 

それぞれの幸福感が身体にもたらす影響が、違ってくるのである。

 

 社会貢献や、人のため、誰々のため、という動機による行動の結果に得られる幸福感は、その人の免疫力を高めることが分かっている。免疫力というのは生命力の指標とも言え、精神力や生殖能力などにも関わってくる。”人のため”という思いが、人間の生命力を高める事実がある以上、じぶんが人間として大事を成すには、あるいは、一角の人物になるためには、利他心が必要不可欠ということになる。いかに社会に貢献できるか、どうすればより多くの人を幸せにできるか、世のため人のため、という思いが、綺麗ごとなどではなく、必須なのである。”人のために”という思いが、人々に幸せをもたらし、自分にもさらなる元気をもたらし、好循環を生み出すのである。

 

 逆に、独りよがりで手軽に得られる浅い幸福感は、むしろ免疫力を下げ、生命力を落とすという代償をともなう。たとえば糖分やアルコール、ニコチンなどによる自慰的なな幸福感は、それに頼るほど免疫力を下げる。

 

 ”人のために”という動機が人間の脳の設定上、生命力をもたらすことになっているが、それが、人類として社会性を維持するために設定されたのか、あるいは他の魂にいい影響を与えるために設定されたのかは分からない。しかし”人のために”という動機が、実質的な利益をもたらす事実をより多くの人々が知るほど、世界はきっともっと良くなっていくと思われる。